腟トリコモナス症の基礎知識!腟トリコモナス症は早期治療が大切

腟トリコモナス症はトリコモナス原虫が体内に入ることで感染する性病です。主な感染源は性交渉ですが、感染者とのお風呂やタオルを共有することでも感染します。腟トリコモナス症はどのような病気で、どんな検査や治療があるのでしょうか。

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腟トリコモナス症の原因や症状

腟トリコモナス症の概要

腟トリコモナス症はとても辛い症状です。トリコモナス成虫が腟や膀胱内に入り込んでしまうことが原因で、腟炎を発生させてしまう病気です。感染源はほとんどの場合は性交渉ですが、中には高齢者や性交渉の経験がない女性や幼児が感染してしまうこともあります。

主な症状は、女性の場合は外陰部や腟にかゆみや痛みを感じたり、悪臭を伴うおりものが出てきたりします。男性の場合は、尿道から膿が分泌されたり排尿時に痛みを感じたりします。症状が出ない人もいます。

腟トリコモナス症は治療をせずに放置してしまうと、将来的に不妊症になってしまったり、妊娠をしても流産や早産をしてしまうこともあります。取り返しのつかない事態になる前に、早期発見、早期治療をしていくことが大切です。

腟トリコモナス症の治療法は、医療機関を受診すると10日間ぐらいの間に抗原虫薬を服用することになります。医療機関を受診することに抵抗がある方には、最近では検査キットが販売されていますので、自宅にいながらにして検査をすることができます。

パートナーも一緒に感染している可能性がありますので、一緒に検査を受けることが大切です。男性は泌尿器科、女性は婦人科を受診するようにしましょう。

腟トリコモナス症の薬と飲み方

腟トリコモナス症と診断されたら、フラジールという抗トリコモナス剤の治療薬が処方されます。ただし、女性の場合は腟の炎症を抑えるために腟錠や軟膏の塗布による治療も併用して行なわれます。

フラジールの飲み方は10日間毎日ずっと飲み続けなければなりません。内服薬と腟錠がありますが、内服薬は1日に2錠、腟錠は1日に1錠を腟の中に入れます。フラジールでも症状が完治しない場合には、医師に相談をしましょう。10日間で一度服用を中断して、再開するときには1週間程度間をあけるようにしなければなりません。

併用してはいけない薬がありますので、別の薬を飲んでいる場合は医師に相談するようにしましょう。治療薬は市販されていませんので、病院で処方してもらうしか方法はありません。恥ずかしくても我慢するのではなく、早めに受診をするように心がけましょう。

治療薬を飲んでいる間はお酒は控えるようにしなければなりません。吐き気や嘔吐、頭痛などの原因になります。腟トリコモナス症は、きちんとした治療をすれば1週間程度で完治します。

妊娠中の方は、お腹の中の赤ちゃんに影響がある可能性がありますので、腟錠を使用することになります。きちんと治していきましょう。

腟トリコモナス症の原因

腟トリコモナス症の原因はトリコモナス原虫が体内に入ることです。女性の場合は膣から入るので、このような病名がつきました。体内に入るためには、感染者との性行為が必要です。

膣に挿入するだけでなく、オーラルセックスによっても感染することが分かっています。挿入せずに、性器を擦り合わせるだけでも感染するので注意が必要です。

腟トリコモナス症は性病として知られていますが、性行為をしなくても感染することがあります。トリコモナス原虫は乾燥に弱く、水に強いという性質があります。

そのため、感染者が入った後のお風呂に入ると感染してしまうかもしれません。身体がつかる湯船だけでなく、身体を洗ったりシャワーを使う洗い場なども水が多く、感染しやすい場所ですので注意が必要です。

また、感染者が使用したタオルの共用も辞めましょう。身体を拭いた後の水分を多く含んだタオルの中で、トリコモナス原虫は分ほど生きていると言われるからです。

性行為をしていないのに、膣トリコモナス症になってしまった場合は、お風呂やタオルの共有が原因です。家族はもちろん、温泉など不特定多数の人が入浴する場にも危険性があるので、子供でも発症してしまうことがあります。

腟トリコモナス症の症状

腟トリコモナス症にかかった女性の症状は、性器にかゆみや痛みを感じたり、排尿や性行為の時に痛みをともなうというものが多いです。性器にぶつぶつができたり、腫れ、ただれといった状態もあります。

また、おりものの変化は見て分かるほどで、量が極端に増えたり、色が白や黄緑になったら要注意です。おりものの変化のある性病は他にもありますが、悪臭がするという特徴があります。腟トリコモナス症は名前から女性にしか感染しないと思っている人もいますが、性行為によって男性にも起こる病気です。

男性の症状はほとんどなく、気づきにくいため、感染を広げてしまう可能性があります。自覚症状がある男性は10%ほどで、尿道からの分泌物や排尿痛によって気づきます。男性の場合、尿と一緒にトリコモナス原虫が流れて行ってしまうため、なかなか重い症状になることは少ないです。

中には、男性が気づかない間に腟トリコモナス症に感染し、パートナーの女性が初めて症状に気付くということも珍しくありません。せっかく女性が治療をしても、男性が菌を持っていれば、再び感染してしまいます。性病は男女がお互いに治療をしなければ完治は難しいと言われる原因がここにあります。

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